一気に萩から山口まで歩くつもりだったのですが、家族に止められまして。
じゃあ、一泊二日で歩こうとなり、いろいろ方法は考えました。
最終的に、真ん中近くにある佐々並の宿に空きがあったら行ってこようとなったわけですよ。
「御茶屋」は、藩主の休憩宿泊、大事な御客様を迎える格式の高い藩の施設です。
萩往還の「御茶屋」は佐々並、山口、防府の3ヶ所だったようです。
現在残っているのは防府だけです。
その「御茶屋」があった佐々並は歴史在る建物が、逸話とともに「重要伝統的建造物保存地区」として残っています。
武士だったご先祖様が、毛利の殿様に「旅籠をやるように」命じられて始めたのが最初らしいです。ネットで調べたところ、10年ぐらい前の萩の機関誌に「創業260年」って出てました。
坂本龍馬や高杉晋作、木戸孝允もってすごすぎ!
歴史が昔話ではなく、今自分の立っている場所・時間と繋がっていることを実感します。
・・・~萩往還を歩く人みんながみんな、一日で踏破するわけではないだろう。二日に分けるのなら、佐々並が丁度良い場所だから、絶対誰かは泊まってるよね~・・・と、思っていましたよ。
したっけ、まさかの貸し切り。
大変心地よい宿でした。
宿の建物自体は昭和に改装したようです。建物については全然詳しくないのですが、洋風を取り入れた和風建築って感じがしました。歴史を感じる作りでして、味わい深かったです。
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この佐々並ですが、毛利の殿様も喜んで食した「ささなみ豆腐」が有名です。
豆腐は大豆を煮て豆乳を絞るのが一般的な作り方ですが、「ささなみ豆腐」は生の大豆を搾る「生搾り製法」のようです。
創業者さんは豆腐作りを止めてしまったとのことですが、その製法が「はやし屋旅館」さんに受け継がれていて、食べることができます。
それが、こちら
夕食の「豆腐のフルコース」!
なまらおいしかった!
あっという間に食べちゃって、お腹ぽんぽこりんです。
※写真とメモを元に上記の絵を描きましたが、写真とメモが合って無くて(食べる方に夢中になっててお座なりだったようだ)、実際と違う部分があるかも。
例えば、「おから」とメモにはあるんだけど、写真には「おから」は無いとか。「なんかシャキシャキしたもの」ってメモにはあるんだけど、写真には見当たらないとか。
この「はやし屋旅館」さんの豆腐料理ですが、宿泊しなくても食べられます。
お食事は、日中もやっているようです。
要予約です。
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おまけ
一升谷を抜けた後の話
一升谷を抜ける前に通った「明木」も「明木市(いち)」です。
「し」と「いち」、漢字は同じですが、読みが違うと意味が変わりますね。
一升谷と明木は以前の記事でちらっと触れてます。
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佐々並市から山口市までの話は、またそのうち~