どさんこ九州に住む

北海道民が九州に移住。日々感じるカルチャーショックを4コマにしました

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4コマ「吉野ヶ里遺跡公園」(4/6)~甕棺ってどうやって作ったの?(下)

粘土の塊をどんっと置いて、中を凹ませて、ぐぐぐっと手びねりで縁を立ち上げて、粘土を伸ばしながら形を整えていく・・・という作り方を想像していたねこさんです。↓

usayusadosa.hatenablog.com

ですが、よくよく尋ねていくと、どうも違ったようです。

 

当時の一般的な作り方は、輪積み・・・粘土を紐状にして積み上げていく方法です。

甕棺も、土台を作り、生乾きの状態になるまで待ってから改めて粘土を積み上げ、境目を馴染ませ、整え、また乾かし・・・というように何日もかけて作ったのではないかと想像されているようです。

 

お話を聞いて想像したのが4コマ目です。こんな感じ? あってる?

 

すごい手間がかかっています。手作業でこんなに大きな物を綺麗に作るって、すごいです。

木などで作った型を当て、カーブ具合を確かめながら成形したのでしょうか?

 

均一の厚みにし、美しい形に整えられても、乾燥や焼きで失敗してはどうしようもありません。

焼く前に完全に乾燥させる必要がありますが、大きければ大きいほど、均一に乾かすのが難しいです。とくに継ぎ足しながら作った場合は、継ぎ目部分で乾燥具合が違って、ひびが入ったり割れたりしやすいそうですね。大きいと乾きにくいという問題もあります。


甕棺ぐらいになると、何ヶ月ぐらい乾燥にかかるんでしょうか?
季節によってもちがうでしょうね。

底を乾かす場合は、ひっくり返したのでしょう。1人じゃ無理ですね。

乾燥が無事に済んでも、焼く時の温度の上げ方、当たり方、温度の下げ方でも割れがでることもあるようです。

 

それだけ手間がかかる物を、死者を弔うためだけに作った弥生時代の人々。
死者に対する心を感じます。

 

 

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↑ね、甕棺って、薄いっしょ。

 

ちなみに、時代もですが、地域によっても厚さが違うようです。

九州国立博物館にある復元した甕棺は1cmぐらいらしいです。
福岡県の飯塚市というところの甕棺は2cmぐらいで、厚い方らしいです。

 


次回も甕棺。