今回はオチを狙わず、ちょっと趣を変えて俳人になってみました~
一句目について
「冬木立」とありますが、真冬ではないです。
極寒の厳冬期は、雀さんたちもどこかへ避難しているらしく、ほとんどお会いすることがありませんでした。
なお、北海道に住んでいた時、ねこさんの近所で雀さんが好んで集まっていた木は「オンコ」という木でした。
冬でも葉っぱがあるので、ふきっさらしの枯れ木より快適だったのでしょうね。
葉が密集しているので、天敵からも隠れやすかったのだとも思います。
一般的には「イチイ」と呼ばれているようですが、北海道では「オンコ」と呼んでいました。
九州ではまだ見たこと無いです。こちらでは、涼しいところに生えるようですね。
あるいは、暖かい地方では樹形が違っていて気づいてないのかもしれません。
二句目について
木蓮は、北海道でもちょっと暖かい地方にはあるようですが、ねこさんが住んでいた地方では見たこと無いです。
道外(本州)で初めて白木蓮を見たときは感動しました。
「何、あれ! チューリップが木に咲いてる!」
「鳥みたい!」
って思いました。
そして、その後、北海道で「こぶし」を見たとき、
「木蓮の小っこいやつみたい!」
って思いました。
不思議なことに、それまで「こぶし」が咲いていることを認識していなかったのです。
確かに、「こぶし」は「木蓮」に比べて、花も小さく華やかではないかもしれませんが、十分人目を引く木だと思います。
「早春、郊外に白い花咲いている木があった」ということは、記憶にもあるのですが、風景の一部でしかなく、見ていただけで気付いていなかったのですね。
「気づく」ということは大切だなと思いました。
見えているけど、視えてない。
聞こえているけど聴いてない。
知っているけど分かってない。
昨年、九州へ来た時は、もう木蓮の季節が終わっていました。
今年、〇十年ぶりに白い木蓮を見ました。
もう、チューリップには見えませんでした。
でも、やっぱり「白い鳥みたい」です。
咲いた時は凛として、やがて翼を開いて風にのって飛び立つ鳥。