大分県の道の駅「なかつ」へ行ったら、「いももち」と「石垣もち」が売っていました。
「餅」には見えません。サツマイモがゴロゴロ入った「蒸しパン」っぽいやつです。
いももちの方がしっとりずしっとしていてサツマイモ感が強い。
石垣もちの方はふわっと膨らんでいて、よく見かける蒸しパンそのもの。
でも、「いももち」「石垣もち」の違いというより、作り手の違いのような気もする?
さらに、他の場所でも・・・
・・・と、似たようなものが置いてありました。
バリエーションはあるようですが、サツマイモと小麦を混ぜて蒸した物という点は同じ。ねこさんにとっては「蒸しパン」のカテゴリーでしたが、こちらでは「もち」や「まんじゅう」のカテゴリーなのでしょうか?
食べてみると、普通の蒸しパンよりサツマイモが多いからでしょうか? もちもちしていました。おいしいです!
∞
検索すると、「いももち=石垣もち」となっていました。
大分県の郷土料理のようで、地域によって芋の切り方や材料の分量が違うとのこと。(中津市ホームページ)
また、呼び名が幾つかあるようです。(農林水産省「うちの郷土料理」より)
きっと、地域、ご家庭に伝わる「いももち」があるのでしょう。それが名称や外見の違いに現れていたということのようです。統一せずに、このまま独自性を保って突っ走って欲しいです。
∞
大分県は、米作りに適さない台地が多く、小麦の栽培が早くから根付いていたようです。それもあり、粉食文化が発展したそうです。(全農「大分県の粉食文化」)
また、この辺りは瀬戸内に面しています。
つまり「瀬戸内式気候」。瀬戸内式気候の特徴は温暖小雨です。米よりは水を使わない麦の栽培が古くから行われているという特色もあります。
このサツマイモと小麦粉でできた「もち」にはそういう背景がありました。
手に入りやすい小麦粉とサツマイモを使って、農作業の合間に食べるおやつとして食べられたそうです。
粉食が盛んな地域には、地理的、歴史的な理由があるのですね。
*広告
「いももち」「石垣もち」の広告は見つからなかったのですが、似ているものがありました↓
北海道のいもだんごはこちら↓
∞∞
大分県の粉食と言えば
もあります。