菅原道真の怨霊を鎮める為に建てられたと言われる天満宮。
全国に12000社ぐらいあるそうです。
その中で、防府天満宮は「日本三大天満宮」の一つのようです。
他の二つは、道真が亡くなった地にある「太宰府天満宮」(福岡)と、生誕の地にある「北野天満宮」(京都)。(別の説もあるらしい)
余談ですが、太宰府天満宮は「全国天満宮の総本宮」と名乗っていて、北野天満宮は「全国12,000社の天満宮、天神社の総本社」と名乗っているようです。(それぞれのホームページ参照)
え? 元祖と本家のどっちが上みたいな話?
深く突っ込んではいけない気はしましたが、検索を進めると、それぞれ別々に建てられたので、どちらが上ってことは無いっていう記事が出てきました。
神様を分霊して建てた分祀や分社の関係がないっていうことなのでしょうか。
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天満宮と言えば太宰府天満宮が一番かと思っていましたが、違ったようです。
太宰府天満宮は、道真が亡くなってから13年後に建立。
一方、防府天満宮は亡くなった翌年……あれ? 道真怨霊説が出る前ってこと?
道真の死から5年後、道真失脚するきっかけを作ったとされる藤原菅根が雷に打たれて亡くなります。道真のライバルだったらしい藤原時平が亡くなったのがさらに1年後。洪水やら干ばつやら伝染病やら変事が続くのもこの頃から。
その後も「道真の怨念だ」と思われる事変が続き、北野天満宮で神として祀られたのが死後44年経ってから。
と、なると、やはり防府天満宮は道真の怨霊を鎮める為ではなさそうな?
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さて、防府と道真との関わりですが、この地が本州最後の寄港地だそうです。
「この防府はまだ天皇のいらっしゃる京都と陸続き。願わくはこの地に留まりたい」と願ったそうです。その後、道真が亡くなった日に防府に神光が現れ、それを見た人々が「魂が帰ってこられた」と悟り、社を建立したとのことです。(要約。詳しくは防府天満宮のホームページを見てね)
祟られる祟られないは関係無しに建立していたようです。
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まあ、そんな謂れのある防府天満宮。
ちらっと寄っていきたいなーと思いましたが、絶対、「ちらっと」じゃ済まないことも分かっているので、先に進もうとしたんですよ。英雲荘の件で観光と往還のトレッキングは別に考えるべしってわかったし。
ええ、天満宮へ寄る欲求は抑えましたよ。さすがねこさん、大人な判断力!
……でも、鳥居の横には「うめてらす」というまちの駅があり(トイレ借りるついでに、お土産見てみようっと。ちょっと覗くだけなら良いよね~)。
さらにその奥には「天神餅」という名物が!
※漫画は道路から天神餅に気付いた設定にしてますが、実際は「うめてらす」に寄った後に気付いてます。
登山では、お腹が空く前の小まめなカロリー摂取がバテを伏せぐと言うようです。
と、言うことで、食べるべきという天啓が降りてきました。山に登るんじゃ無いけど。
天神餅、おいしかったです。
ところで、太宰府天満宮には「梅ヶ枝餅」という名物があります。
……天神餅と梅ヶ枝餅、似てますね。
こちらも深く追求してはいけないのかもしれません。
天満宮系列では、どこでもこの「梅ヶ枝餅」的な甘味が売っているのでしょうか?
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そんなこんなで、天満宮付近から離れたのが12時30分。出発から2時間経過。
多分、3kmも進んでいないよ!?
この頃の日没が19時過ぎ! 暗くなる前に着けるのか!?
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