ひとコマ目
九州鉄道始発駅「門司港」駅。
駅舎は国の重要文化財。
∞
江戸時代末期に鎖国政策が終わり、なんやかんやあって、明治32年に貿易港として「門司港」が開港されました。それ以後、門司は交通の要衝として栄え、税関、海運会社、商社などの西洋建築物が建てられました。
その当時の佇まいを修復、復元した地区が「門司港レトロ」と呼ばれK市でも有数の観光地です。
また、対岸の山口県下関と合わせたこの地域は「関門ノスタルジック海峡」として日本遺産にも認定されています。
「バナナの叩き売り」は、その「関門ノスタルジック海峡」の構成要素の一つでもあります。
∞∞
台湾から船に乗ってやってきた大量のバナナ。
まだ青いうちに日本にやってきますが、中には船の中で色づいてしまったものもあります。そういう黄色くなったバナナや傷んだバナナは売り物にならないので捨てられていたようです。
(現在もバナナは青い物を輸入しています。病害虫の関係で、黄色いバナナを輸入することは法律で禁止されているからです。青いバナナは「室(むろ)」と呼ばれる熟成室で黄色くなるまで追熟を行い、市場に出回ります)
それに目を付けた露天商が、始めたのが「バナナの叩き売り」。
明治41年~大正初めの頃には行われていたみたいですね。
戦中、歴史は途絶えましたが、1970年以降、地域おこしの一環として地域の方が復活させたようです。
↓ひとコマ目の駅舎前の広場の端の方に立ってる碑
∞∞
現在、7つのバナナの叩き売り団体が活動しているようです。
流派があるのかもしれません。名人の称号もあるようですね(思わず引き込まれるバナちゃん節のあの人がそうなのかも!)。
さらに、「門司港バナナ塾」が開催されており、叩き売りの歴史講義や実技演習が受けられます。(門司区ホームページより)
今年度はもう締め切られていますので、受けたい方は来年以降にどうぞ。
*広告