K市若松区には玄海遊歩道といって、いくつかの低山を辿る12kmほどの散策路があります。
前回の4コマの2コマ目が、遊歩道の起点となる「高塔山」の展望台。
眼下に若戸大橋(2コマ目の右側のちょっと赤いところ)というでっかい橋や、洞海湾が見えます。
その高塔山には……
実際に河童が泣き叫んだかどうかは知りませんけど。
このお地蔵さん、「河童封じ地蔵」と呼ばれているらしいです。
昔から「石に書いた文字が消えるまでは」とか「石に掘った文字が消えるまでは」とか「手形をつけた石があるうちは」等々という誓約の下、河童など他界の物達に言うこと聞かすお話があるので、その派生形でしょうか。
若松区出身の作家火野葦平が、この伝説を元に短編「石と釘」を書いています。
K市の高塔山に登ることがありましたら(車で行けます)、お地蔵様の背中をそっと覗いてみてください。ちゃんと刺さっています。
面白半分に、抜こうだなんて不届きなこと考えないで下さいね。抜けたら大変。河童が悪さしに来ちゃいます。
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ところで、河童は緑ですか? 赤ですか?
緑色で皿と嘴と甲羅のある両生類みたいな姿がメジャーですが、結構地方によって違うらしいです。
赤いカッパとか、毛むくじゃらの河童とか、冬になると山に入って「山童(やまわろ)」になるとか、いろいろあるようです。そもそも、古い時代の河童は毛が生えているモノが多かったそうなので、方言と一緒で(古語が方言となって残っている言葉も多いらしい)、地方にそういう河童が残ったのかもしれませんね。
K市若松区のマスコットキャラクターの「わかっぱ」さんは、赤いです。
これは、島郷(若松の一部)の美味しいトマトをたくさん食べたからだそうです。
かっぱ
カッパ
おかっぱ